ピルの避妊成功率は?
日本では避妊のためにはコンドームを利用している人が多く、経口避妊薬を利用して避妊しているケースは海外に比べると格段に少ないのが現実です。
コンドームによる避妊法では、避妊失敗率は2〜15%です。
つまりコンドームの場合は、『正しく』理想的な使用方法で2%程度、一般的な使用方法では年間で15%程度は妊娠するということになります。
100人のうち15人、1年間で6人に1人の女性が妊娠するって・・・思っていたより多いと思いませんか?
『正しく』確実に使用できていない場合、例えば使用法に問題があったり、不備やミスがあった場合は、避妊率は更に低くなります。
もっと避妊に失敗する確率が上がり、望んでいない妊娠をしてしまう場合も増えるということになるのです。
低用量ピルの避妊成功率は99.9%です。
きちんと指定通りに服用していれば、妊娠してしまう確率は0.1%です。
つまり、1000人の女性が低用量ピルを1年間飲み続けて、たった1人だけということです(ただし、0人ではありません)
問題は飲み忘れなどによる避妊成功率の低下ですが、確実に服用すれば、ほぼ100%確実だという婦人科医もいます。
データによると、たまに飲み忘れたりした場合でも、失敗率は8%にとどまるとのことです。
他の避妊法と比較すると、より確実な避妊法であるのは間違いなく、避妊効果はかなり高いといえるでしょう。
他の避妊法による避妊失敗率は?
- コンドームによる避妊失敗率 2〜15%
- オギノ式やリズム法での避妊失敗率 9〜25%
低用量ピル(OC)は、英語で「Oral Contraceptives」「低用量経口避妊薬」です。
避妊効果と女性の生活改善に役立つため「OCは、ライフデザインドラッグ(薬)だ」と言う人もいます。
低用量ピルではSTD(性感染症)を防げません
低用量ピルは避妊効果は高いのですが、唯一のピルのデメリットは、性感染症(STD)への予防効果がないことです。
HIVなどの性感染症予防の対策には、コンドームが効果的として、推奨されていますよね。
「避妊は低用量ピル(OC)で、性病予防はコンドームで」とも、言われています。
低用量ピルを服用している女性でも、パートナーには内緒にしているという人は少なくありません。
ピルを服用していることを話すと、パートナーが安心しすぎて、全く避妊をしなくなるのがイヤだからというのが理由だそうです。
避妊効果が高いとはいえ、絶対安心という訳でありませんし、パートナーの浮気による性病感染の可能性もあり得る・・・と。
確かに女性が自分の身体を守るためという目的からすると、安易に打ち明けるのも別の意味でのリスクが伴うのかもしれませんね。
低用量ピルの避妊効果は高いとはいえ、避妊失敗率は0では無いですし、服用のミス、飲み忘れなどもたまにはあるでしょう。
できれば、性感染症の予防目的とも合わせて、コンドームとの併用がより確実で安心といえるのかもしれませんね。