ピルとは

ピルとは

ピル通販

ピルとは

ピルのタイプ

 

英語のpillは「錠剤」のことですが、日本でピルといえば「避妊用の錠剤」を指すのが普通です。

 

避妊用のピルには、毎日服用する「低用量ピル」と緊急避妊用の「アフターピル」があります。

 

低用量ピルは副作用を少なくするためにできるだけホルモンの配合量を少なくした経口避妊薬です。

 

21日間服用して、7日間休薬するサイクルを毎月くり返して服用します。

 

アフターピルは性行為の後に服用するピルで、72時間以内に服用すると避妊をしないで性行為をしても妊娠を防ぐことができます。

 

ただし、アフターピルはあくまで緊急用のピルで、常用することはできません。成分の配合量が多く、副作用も強いからです。

 

<ピルの成分>

 

ピルに配合されている有効成分は、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)です。

 

卵巣から分泌されるこの2つのホルモンは、ふだんは排卵と月経の周期をつくる働きをし、妊娠中は妊娠を維持するはたらきをします。

 

<低用量ピルの作用>

 

妊娠していないときの女性ホルモンの分泌は、排卵前には卵胞ホルモンの分泌が増え、排卵後は黄体ホルモンの分泌が増えるというサイクルをくり返しています。

 

卵胞ホルモンは排卵をうながし、黄体ホルモンは月経をうながすはたらきをしています。

 

これに対して、妊娠中は卵胞ホルモンも黄体ホルモンも豊富に安定して分泌されるようになります。

 

低用量ピルを服用して卵胞ホルモンと黄体ホルモンを毎日少しずつ供給すると、ホルモンバランスが妊娠しているときにやや近くなります。このいわば疑似妊娠によって、実際の妊娠を防ぐことができます。

 

具体的には、排卵が休止することによって妊娠が成立しなくなります。その他に、精子が子宮頸管を通過しにくくなる、受精卵が子宮内膜に着床しにくくなるなどの変化が生じます。

 

このように低用量ピルには二重、三重に妊娠を防ぐ作用があり、正しく服用するとほぼ100%避妊できます。

 

ピル・アフターピルはこちらからご確認ください>>

 

<アフターピルの作用>

 

アフターピルとは

 

緊急避妊用のアフターピルも作用の仕組みは低用量ピルと同じで、@排卵を遅らせることと、A受精卵の着床を防ぐことです。性行為のタイミングが排卵前なら@が、排卵後ならAの作用が妊娠を防ぎます。

 

以前は緊急避妊用に卵胞ホルモンと黄体ホルモンを配合した中用量ピルが使われていましたが、最近は副作用を減らすために黄体ホルモンだけを配合したアフターピルが主流です。

 

アフターピルは避妊をせずに性行為をしてしまって望まない妊娠を避けるため、性交後72時間以内に服用すると85%の確率で避妊に成功します。

 

低用量ピルほど確実ではないので、服用後3週間以内に月経の出血がない場合は妊娠検査をする必要があります。

 

<日本のピル事情>

 

日本では低用量ピルもアフターピルも病院で処方してもらう必要があります。また、どちらも健康保険は適用されません。

 

しかし、欧米では低用量ピルもアフターピルもドラグストアで購入することができます。この違いはどこから来ているのでしょうか?

 

ピル(経口避妊薬)は1960年に米国で初めて承認されて、1973年には低用量ピルが開発されました。しかし、日本で低用量ピルが認可されたのは1999年で、当時国連加盟国で低用量ピルが未承認だったのは日本だけでした。

 

また、低用量ピルの認可までに日本は9年間という異例の長期審議を経ています。

 

これは認可に反対する審議委員が多かったからですが、その理由は、ピルの普及がコンドームの使用率を下げて性病をまん延させる、若い世代に婚前の性行為を奨励することになる、などでした。

 

このようにピルの認可が遅れたことで、日本のピル使用率は欧米比べると大幅に低く、ピルに対する認識不足や誤解もまだまだあると言わなければなりません。

 

避妊のためにピルを服用している人の割合は、もっとも多いフランスで41%、それに次いでドイツ37%、イギリス28%、アメリカは16%などとなっています。これに対して日本は1〜2%にすぎません。

 

日本での普及率が低い理由は、認可が遅れたこともありますが、病院での処方が必要なことがもっとも大きいと考えられます。

 

<ピルのメリットとデメリット>

 

避妊手段としてのピルのメリットには次のようなものがあります。

 

  • コンドームの使用は男性の協力が必要だが、ピルは女性が主体的に避妊できる。
  • コンドームより確実に避妊できる。
  • コンドームを切らした、その場の雰囲気でつい着けずにセックスした、などのハプニングがない。
  • 避妊以外に、生理不順の改善、生理痛の低減、月経前症候群の改善、子宮体がんのリスク減などの二次的効果がある。

 

一方、ピルのデメリットとしては次のようなものがあります。

 

  • 病院での処方が必要 →個人輸入を利用すればこのデメリットは回避できます。
  • 副作用がある →低用量ピルでは副作用が大幅に軽減されています。
  • 性行為をするときだけでなく、毎日服用する必要がある。
  • コンドームと違い、性病の感染を予防できない。
  • 乳がんの既往歴がある女性や治療中の女性は服用できない。
  • 35歳以上でタバコを1日に15本以上吸う女性は服用できない。

 

<ピルについてのよくある誤解>

 

●ピルを服用していると将来妊娠しにくくなる

 

ピルを服用している期間、卵巣は排卵を休止します。そのため、ピルを長年服用していると卵巣の能力が低下して、将来妊娠にくくなるのではないかと心配する人がいますが、それは誤解です。

 

ピルの服用をやめれば卵巣の活動は再開され、休ませることはむしろ卵巣の能力を向上させて、活動期間を延ばす効果があります。

 

●ピルを飲むと太る
ピル自体が肥満の原因になることはありません。しかし、人によってピルを服用するとホルモンバランスの変化で食欲が増すことがあるので、そのコントロールは必要です。

 

●ピルを飲むと乳がんになる

 

低用量ピルは乳がんのリスクを高めることはない、というのが最近の医学界の定説です。

 

これは多数のピル服用者を対象にした疫学的研究から出た結論です。むしろ、低用量ピルは卵巣がん、子宮体がん、大腸がんのリスクを減らすことが明らかになっています。

ピル通販

ホーム RSS購読 サイトマップ