子宮内膜症

子宮内膜症はピルで予防

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低用量ピルが予防する子宮内膜症とは

低用量ピルの効能の一つに子宮内膜症の予防があります。

 

ピルの服用で妊娠しているような状態を疑似的に作り上げるため、子宮内膜が成長しないため、子宮内膜症を予防する効果が得られます。

 

「子宮内膜炎」とは、子宮の内側を覆っている子宮内膜が炎症を起こしてしまうことを言います。

 

子宮内膜は、月経のたびに剥がれて体外に排出されて新しい膜が作られるので、炎症を起こすことはほとんどありませんが、感染状況によって急性子宮内膜炎と慢性子宮内膜炎に分けられます。

 

また、炎症を起こした部位によって子宮内膜炎、子宮付属器炎、骨盤腹膜炎に分けられます。炎症が奥に広がるにつれて治療も難しくなります。

 

子宮内膜炎は不妊の原因にもなります。気付かずに放置してしまうと卵管閉塞を起こしたり、骨盤腹膜炎を発症する可能性もあります。

 

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●産褥性子宮内膜炎
産褥期の子宮内膜炎を言います。産後24〜72時間以内に起こることが最も多く、悪寒や頭痛、倦怠感、食欲不振などがみられます。流産、中絶、分娩の後は、子宮頚管が開いているので子宮内での細菌の感染の可能性が高まります。

 

長時間の破水や内測式胎児モニタリング、外傷を伴う出産、頻回の指による内診などが原因になることもあります。産後は子宮内に胎盤などが残っていることと、体の抵抗力が下がっているので、子宮内膜炎を発症することがあります。

 

正常な経腟分娩の1〜3%、計画的帝王切開(陣痛開始前)の5〜15%、非計画的帝王切開(陣痛開始後)の15〜20%に起こります。

 

●加齢性子宮内膜炎
加齢によって抵抗力が下がり、自浄作用が低下することで感染しやすくなり発症する子宮内膜炎のことを「老人性子宮内膜炎」といいます。

 

老人性子宮内膜炎は子宮頚管の狭窄や閉鎖を伴うと子宮瘤膿腫を形成することもあります。また、子宮内にたまった膿によって下腹部痛を起こすことがありますが、この症状は悪性腫瘍の場合にも見られるので注意が必要です。

 

●子宮内膜症
子宮内膜炎と子宮内膜症は混同されがちですが、この二つは別物です。子宮内膜症は、本来子宮にしか存在しない子宮内膜が子宮以外(卵巣や卵管など)にできてしまう病気です。

 

【原因と症状】
原因のほとんどは、子宮の入り口から細菌が入り込むことによって細菌感染することで発症します。細菌の種類には、淋菌、連鎖球菌、ブドウ球菌、大腸菌、クラミジア、結核菌などがあります。

 

他には、リンパ液、血液、腹腔内からの感染の場合もあります。内診したときに子宮に圧痛を感じたり、おりものが悪臭を放ったり月経でないときに月経痛のような症状を起こします。

 

膣、子宮、卵管は一つの管でつながっているため、膣から細菌やウイルスが入ってしまうと子宮頚管→子宮内膜→卵管→骨盤腹膜と、感染が広がります。これを上行性感染と言い、子宮内膜炎のほとんどが上行性感染です。

 

まれにリンパ行性感染、血行性感染、下行性感染もあります。下行性感染とは、腹腔内から卵管を通じて感染することを言い、下行性のものは結核性のものが多くなります。

 

健康で免疫力が保たれている子宮に細菌が入り込んでも炎症を起こすことはまれですが、出産や病気で抵抗力が下がっていたり、IUD(子宮内避妊用具)の挿入後や子宮の手術をした後は感染しやすくなります。

 

子宮内膜生検、卵管通水術、子宮卵管造影などの子宮内操作時に細菌感染する場合もあります。また、月経の時に不潔なタンポンを膣内にいれることによってかかったり、長時間つけたままにすることで感染してしまう場合があります。

 

●急性子宮内膜炎
細菌が侵入したことで突発的に子宮内膜炎を発症する場合は、発熱や下腹部痛、腰痛、排尿痛、不正出血、おりものの増加が見られます。炎症がひどくなると、卵管や卵巣へ広がる可能性もあります。

 

●慢性子宮内膜炎
子宮内の基底層に侵入した細菌によって、子宮内膜が作られるたびに再感染してしまうことを慢性子宮内膜炎といいます。急性子宮内膜炎の時に見られる自覚症状がほとんどなく、見過ごされてしまいがちです。経血の量が減ったり無月経になったりします。

 

【治療方法】
治療の際は、原因となる菌を特定して抗生物質の投与を行って治療します。原因菌がはっきりするまでは、効果の範囲が広い抗生剤を使います。消炎薬を併用することもあります。

 

内診や問診をして子宮の状態や性感染の可能性を調べ、血液検査で白血球数とCRPから炎症が起こっているかを調べます。

 

CRPとは、炎症性たんぱくの指数で、血液検査の項目の一つで、体内の炎症の程度を表す指針の一つです。

 

また、細菌検査の場合はおりものから細菌の種類を調べます。

 

子宮瘤膿腫を形成している場合は、頚管を開大してうみを排出する必要があります。

 

急性子宮内膜炎の場合は月経時に細菌も排出されるので自然に治ることがありますが、慢性の場合は基底層まで細菌が入り込んでいるため、自然治癒することはありません。急性の場合、慢性化しないように治療をすることによって、妊娠には影響しなくなります。

 

流産や分娩後の子宮内膜炎の場合は、抗生物質の投与と同時に、子宮収縮薬を併用して子宮内腔に残った組織の排出を促します。

 

重症化してしまうと入院や抗生物質の点滴投与が必要になるので、早期の治療が大事です。
抗生物質を投与しても良くならない場合、培養検査の結果、薬物感染性テストに基づいて抗生物質の変更を考えます。

 

【改善方法】
下腹部痛や異常なおりものを感じる場合は早期に婦人科または産婦人科を受診しましょう。

 

予防には感染を防ぐための予防策をとるのが第一です。常に清潔にするために、ウォシュレットで洗い流したり、蒸れない通気性のいい下着をつけることが大切です。しかし、洗いすぎると必要な菌まで流れてしまうので、やり過ぎないようにしましょう。
性行為の際には避妊具などで予防することも大切です。

 

子宮内膜炎が慢性化してしまうと、卵管に炎症が広がってしまい、排卵した卵子が卵管に入りにくくなってしまったり受精卵が子宮に戻りにくくなってしまい、不妊のリスクが高くなります。

 

つまり治療しないと生殖に障害をきたしてしまったり重度の感染症を起こし、そこから敗血性ショックに至る場合もあります。早期に発見し治療することで妊娠率が上がったという例もあるので、子宮内膜炎はしっかりと治療することが大切です。

 

不妊で悩む人を対象に調査したところ、反復着床不全の人の30%、原因不明不妊症の人の28%、原因不明習慣流産の人の12%に慢性子宮内膜炎が見られることが判明しています。

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